村田沙耶香「消滅世界」
瀬尾まいこ「強運の持ち主」
碧野圭「書店ガール7 旅立ち」
「書店ガール」シリーズ最終巻。これまでの登場人物4名がそれぞれ主人公の4編からなります。理子が主人公の第3話がメインですが、本屋の厳しい現状、企業における合理化や組織の難しさ、が描かれていて、なんとも言えない気分になります。でも、これが現実なんだろうなぁ、とも思います。
第1話では、中学校の図書部における生徒たちの問題が描かれ、ビブリオバトルを通していろいろな本が紹介されます。それらの本を読みたくなりますね。第2話では、地方での生活の難しさが描かれます。
この本からでも読めますし、シリーズ通してもう1回読みたくなりますね。
ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~
ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/09/22
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (5件) を見る
ビブリオ古書堂シリーズのスピンオフで、4編の短編集。本編は終了しましたが、栞子と五浦が結婚し、娘の扉子が7歳になっていて、昔の話をする、という設定。
ビブリオ古書堂シリーズの雰囲気を気軽に感じられる1冊。
結城浩「数学ガールの秘密ノート 行列が描くもの」
”数学ガールの秘密ノート”第10弾。このシリーズは、中高生レベルの数学を対象としたライトノベルで、高2の僕と3人の女子(高2のミルカさん、高1のテトラちゃん、従姉妹の中学のユーリ)が、数学について議論していきます。
今回のテーマは行列。今回は、高校生、大学初年次レベルの内容かな、と思いますが、丁寧に説明されているので、興味ある人であれば理解できるのでは、と思います。
私は学部生の時に、数学基礎論とか群論とかを少し勉強していたので、数学の中でも、代数が結構好きです。なので、楽しく読みました。
今は高校の範囲から行列がなくなったこともあるので、数学に興味ある人にはぜひ読んでほしいです。興味ない人にも読んでほしいです(笑)